無題。
まだ時間的余裕があるので、実にゆったりと書き進めている。
いつもこんなふうだから、〆切り月が迫ると尻に火が点いて慌てるのだけれど。
ま、それも性分なので仕方がない。
話は変わるが、やっと鰹の美味い季節の到来だ。これまでは漁獲が薄く値段も高く困っていたが、最近、纏まった量がが水揚げされ、本来のペースになりつつあるようだ。
今日、市側からの提案で、日本一の鰹水揚げ量を誇る港町のイベントとして、各店舗で特徴ある鰹の出し物を、とのことで、我が「漁師のせがれ」では2点、新たなメニューを付け足した。
「漁師のせがれ特性鰹丼」&「ユッケ風鰹丼」の二つ。
美味いよ。とても美味い。
これからは鰹ばかりではなく、秋刀魚も美味い季節。来月になると生牡蠣もある。
そうそう。我が島は海の幸ばかりではないんだよ。あと半月も経てば、島のあちこちに松茸が出る。ほんと、いい季節だね、秋って。
ついでに、官能本Kindle版の宣伝もしようかな。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01BH37I2G?ie=UTF8&redirect=true
残暑厳しいけれど、もう、秋。
今年の夏は台風に祟られて、昨年よりはだいぶ客数減。
だが、そのぶん例年より1冊多く、本を刊行出来たので、まずは「よし」としよう。
島の秋は文字通り、食欲の秋、というか、食欲をそそる秋となる。
島ではあるが、海のものはむろんのこと、山の幸も豊富。
島の北側一帯の山々では松茸がとれる。これはおそらく国内でもここだけだと思うのだが、誰でも入山し、松茸を探すことが出来る。島民も遠来の客も差別なし。
唯、松茸は島にプロがいるので、見つかるかどうか責任は持てないが、何しろ広範囲にわたり、松茸山なので、そこいらを歩くだけで大自然が満喫できる。
松茸だけじゃない。栗もあれば野いちごもある。アケビもある。何もない時代の子供のころ、悪ガキたちとともに山を駆け巡り、様々な野生の食べ物を口に入れた。どれも美味かった。いまは小綺麗ななりものが並んでいるが、味は断然、遠い昔、野山にあったそれらのほうがいい。
海も秋はいい。鰹が戻りになり、脂が乗って堪らない味となる。サンマもいい。塩焼きもいいが、刺身もいい。
10月からは生牡蠣が始まる。そしてアワビ。
秋、冬、と食べるにはいい季節が到来する。夏は遊びのシーズン。そして秋は旅の季節。
海を見ながら秋の風にたゆたい、山海の美味しいものを食する。これ以上の贅沢はそうそうない。
そんなこんなで、三陸は気仙沼沖洋上に浮かぶ大島にお越しの際には、
是非、私の店にお立ち寄りください。
二足のわらじ(官能作家&店)を履いているとはいえ、けっしておろそかな仕事は致しませんので。
次作。
いまのところ、滑り出し順調。
とはいっても、一日1時間ぐらいしか書かないので、多寡が知れているけれど、それでも10枚(原稿用紙換算)程度はいけてるかな。
官能小説って、書けば書くほど難しい。一般小説のように、男女が心情的な交わりだけで別れて、読者に余韻を残すような終わり方はまずあり得ない。
目的は一つ。それに向けて色んなパターンを仕掛けることになるが、どうしても一つの目的に進むので無理が生じてくる。
一応、求められるのでプロットは提出するが、毎回、ブロットの通りに進むのは、登場人物の名前と年齢だけで、内容は殆ど別物になる。担当もおそらく呆れていることだろう。
9月1日から始めたので、一応、11月末の仕上がりを予定している。
それにしても、いやはや、官能物を書くのって難しい。とくにシリーズ化のようなものだとさらに難しい。
残暑。
日中は相変わらずの暑さでも、朝晩はだいぶ涼しくなってきた。
今朝は「秋」だなぁ、と思わせる過ごしやすさのせいか、いつもよりは1時間以上早く目覚めた。
台風一過。そうなのだろうが、岩手の惨状をテレビや新聞で見るにつけ、改めて自然の怖さを実感する。
話は変わるが、三日前に同級生が亡くなった。今年に入り、これまでに四人、同級生が亡くなっている。
同級生の死は、肉親のそれとは異なるものがある。親のそれは悲しみに包まれながらも、年齢的なあきらめもある。
だが、同い年の死は、悲しみ以上に衝撃を感じる。これまで、すでに二十数人が鬼籍に入っている。
今日が通夜。一ヶ月ほど前、珍しく息子と二人で店に食事に訪れた彼は、いつものごとく、飄々としていた。
人の明日はわからない。93歳の婆ちゃんに言われた。
「あんだも気をつけらいんよ。肥満だから」
あいつは肥満ではなかった。そんなことを思いながら、苦笑するしかなかった。
ほんと、年齢など無関係に、人の明日はわからない。
終わった。
お盆中。けっこう忙しく、タイトな時間を過ごした。十四日の日曜は、夜七時半には食材が切れ、暖簾を仕舞ったまではいいが、呑み唄い続ける最後のお客さんが帰ったのが十一時。結局、帰宅したのはいつもより遅い深夜一時だった。
今日の台風。朝から珍しく風雨が強く、思い切っての臨時休業。おかげで今日締め切りの原稿がたったいま終わり、送信し、ホッとしながらぐったりとしている。
臨時休業。たまにはいい。いまになって青空が広がっているが、決めた以上、今日一日、のんびりと過ごすつもり。
この二年、定休日には一日がかりで仕入れに行くので、一日も休んでいなかったので、台風のお陰て、休養にあてることが出来た。とはいっても、一日中、原稿書きに追われていたので完全なるオフとはならなかったが。ともあれ、脱稿してかなりホッとした。