総裁選。
コロナ化禍の中、いよいよ自民党の総裁選が火ぶたを切りましたね。
明日が候補者の締め切り日らしい。
まだ決まっていない野田聖子さんはともかく、一応、
1、河野太郎
2、岸田文雄
3、高市早苗
の顔ぶれが決まったようです。
テレビの予想屋たちの言によると、一発勝負なら河野太郎、誰も過半数に届かないようだと、河野と岸田の一騎打ちで、
その場合、高市を一発目で支持した人たちと、決選投票で派閥力学が発揮されて、最初は河野に投じたものの、改めての派閥の締め付けにより屈した、情けない議員たちの票が、岸田に流れ、河野が敗北するのではないか、との見通しがあるようですね。
魑魅魍魎ですよね。
「党風一新の会」でしたっけ。あの集まりは私から言わせれば虫のいい人たちとしか思えません。彼らの主張は「総裁選は吾人の自由な投票」を訴えています。とてもいい主張ではあるけれど、それはやはり、おかしい。
総裁選が終わり、今度は総選挙。そうなると派閥に戻り、派閥の恩恵を受けようとする。
九十人の当選三回までの議員たちです。どんなに立派なことを言っても、所詮は自分の選挙のことしか考えていない。
自由な選挙を口走るのなら、九十人全員が派を出て、無所属になってから行動すべきでしょう。そして、
「我々は総裁選で派閥に逆らい、自主投票しました。我々は政治改革に向かって走り出したのです」と有権者に訴えて当選を目指せばいいのに、いまのところそんな兆候は見られず、総裁選が終われば何食わぬ顔で派閥に戻っていくのでしょう。
いや、せっかく、九十人も集まったのだから、誰がその中で力のある人が中心となり、逆手をとって、自分たちが新しい派閥をつくったならどうでしょう。そうすると、九十人は自民党の中でも最大派閥になることだし。
それはともかく、石破センセイ、うまいことやりましたね。あの人の何を言っているのか判らないような姿勢では、個人では絶対に浮上することは出来ないと思うけれど、今回はうまい具合に河野のほうからお声がけがあった。内心は渡りに船と喜色満面なのに、鷹揚に、「判りました。熟考の上、そなたを応援するので、今後はよしなに」と顔には出さず、「ムフッ」とほほ笑んでいるんだと思いますよ。
それにしても、総裁選の顔ぶれがほぼ揃ってからの、メディアの偏向報道には心底感心しています。
毎日、それも最も長く顔を映し、時間を割いているのが河野太郎。次に岸田。そしてまるで泡沫候補のような扱いでの高市早苗。しかも、高市のはネガティブキャンペーンのような感じ。
かく言う私は主張を聞くかぎりにおいて、高市を支持します。もっとも党員ではないので私が支持したところで屁の突っ張りにもなりませんが、少なくとも、主義主張が一貫しているところがいい。
地上波のテレビアンケートでは不思議なほどに支持率は低いですが、ネットでは圧倒的に高市支持が多いのだとか。河野や岸田が二十パーセント台に対し、高市は六十パーセント近くになるそうですよ。
自民党も党員ばかりではなく、総選挙ともなれば、それ以外の票もアテにしなければならないのだから、こうしたネットの声も拾い上げて、分析する必要があるのではないでしょうか。
メディアの対応のことに触れましたが、お昼の坂上のゲストへの対応には呆れるを通り越し、ムカッとしましたね。高市がゲストのとき、台に両肘をつき、腰を曲げて、両足を交差させるような姿勢で悪乗りしていましたね。こいつ、何様なんだ!? と思わずつぶやいてしまいました。あんなの、誰が注意出来ないんですかね。それとも、泡沫扱いで、彼女をナメているんでしょうか。
そんなこんなに思いをはせる昨今です。
あ、私は右でも左でも、よければその都度自分なりに判断しています。でも最近は、左には感心させられることが何もない。そう思う人って多いのではないでしょうか。だから、あんなにも自民党が体たらくでも、野党の支持率が上がるどころか下がっているのではないでしょうか。