今年ももうすぐ終わる。
早いねぇ。
ついこの間、注連縄を外した感じなのに、もう新年の注連飾りをする時期が近づいてきた。ある年齢に達すると、時間の速度が唖然とするほどに早く感じられてならない。
昨年もそうだけれど、今年は昨年以上のぐ~たら生活で些かうんざりしている。
振り返るまでもなく、昨年の八月以降、新作がない。
そんなにガツガツと出したいとは思わないけれど、お呼びがないってことは売れないってことだから、その意味では少し寂しいね。
これまで官能の文庫本としては三十冊丁度。凄まじい数の本を刊行している人に比べれば呆れるほどに少ないが、でも、自分の力を思えば、よくも三十冊刊行出来たものと思わないでもない。
ま、いまのところ何とか食ってはいけるので、筆を折るわけではないが、焦らず、いつ依頼が来ても慌てないように、スタンバイだけはしておこうと思いながら、今日も怠惰に、喰い過ぎた腹を擦りながら、何度となくあくびを繰り返している、昨今なのです。