店>原稿書き。ああ、これが逆にならなければ。
墓掃除も終わり、いよいよお盆か。
この近辺の海水浴場は五年前の大津波で殆ど焼失しているので、
我が島の「小田の浜(こだのはま)」海水浴場がお客を独占するかと思いきや、
昨年より出足が悪い。
島なので、船に乗ってくる、ということが負担になっているのだろうと思う。
フェリーに車を積むともなれば、結構な出費になるからね。
ま、それでもぼちぼち来店はしていただいている。
家族連れは安くて量の多い物を注文するね。若いカップルや数人組の大人の人々は、
少々高めのものを注文する。
今年は「刺身定食」「ばくだん丼」「漁師のせがれspecial定食」「いくら丼」
「マグロ三色丼」「かつお丼」などが我が店の主流になっている。
毎日、暑い暑い。厨房内は茹だるような暑さ、というよりは熱さ。いやはや、全身汗みどろの毎日です。
お陰手原稿がさっぱり進まない。困った困った。
あと一週間で、百ページ(150枚)書けるだろうか。暑いのに寒気がしてきた。
昼は真夏だが、夜はもう秋。
今日の昼は信じられないほどに暇だったなぁ。でも、夜は多少お客があったので、ホッとしての帰宅。
夜、隣の店の駐車場に日本鹿が出現。お客たちが珍しがり、車のライトを点けても逃げようとせず、数メートル先で、夫婦? 共々堂々としていた。それにしても何故逃げなかったのか。カモシカと違い、バンビが大人になった姿はなんか凜々しい。写真を撮ろうとするも、上手くいかず、残念無念。
最近、深夜近くに帰宅途中、しょっちゅう、カモシカや日本鹿、それに狸は以前からよく見かけたが、狐が多くなっているように思う。昼日中、キジがが悠然と路を横切るし、この前は車が停止していたので何かと思えば、でっかい鴨が二羽、路を渡っていて、前の車、それを渡りきるまで待っていた様子。昨日は店のオープンスベースにカマキリがいた。
夜には蛙の鳴き声がうるさい。色んなのが出てきているが、今年まだ眼にしていないのが、蛇。前年は5月頃に店の前の道路を涼しい顔で渡っていたのに、今年はまだ見ていない。それにしてもいろんなのが棲息しているものだ。カモシカやバンビたちが泳いで渡ってくるのだから、そのうち熊だって遠征して来そうな予感。簡便してほしい。熊。スイミング、上手いんだよ。
ゲラは返した。だが、原稿が遅れている。〆切りが迫っている。しかし、いくらねじり鉢巻きをしても、眠さには敵わない。どうしよう。困ったものだ。
梅雨明けて、猛暑。
今日の小田の浜海水浴場。なにやら、イベントが催されていた。昔の比ではないが、最近では記憶にないほど、お客さんが集まっていた。海の家二軒。かなりの忙しさだったようだ。
我が「漁師のせがれ」も観光客は疎らではあったが、地元の客で賑わった。夜は昼より忙しく、狭くてクソ暑い厨房に体力をとことん奪われての帰宅。疲れた。
しかし、暇での疲れよりはずっといい。
さて、〆切りが迫っているし、原稿も急ピッチですすめなければならない。それにプラスして、今日ゲラが届いたので、併せてやっつけないと、にっちもさっちもいかなくなる。頑張んべ。
毎日暑い。厨房は45度はある。でも、痩せない。
店「漁師のせがれ」は、午前11時開店なので、仕入れやら何やらで、毎日九時には店に入る。営業時間はAM11時~PM14時が昼。PM18時~PM10時までか゜夜の居酒屋としての営業時間なのだが、時間通りにいかないのが水商売のつらいところだ。
二日前は最後のお客さんが帰ったのが深夜の0時30分。帰宅は丑三つ時だった。こんな日はかなり辛い。自分では本業だと信じている原稿書きがあるからだ。休憩時間に書こうとするのだが、ついつい居眠りしてしまう。それで帰宅がこの時間だと、もうどうしようもない。そんなこんなで、次作の〆切りは半月のばしてもらった。
けれど、このままでは時間のやりくりがつかない。睡魔との戦い。これほど熾烈なものはない。それで目覚ましを一時間早くして、早起きし、店に出るまでの時間に集中して書くことにした。だから、もう寝なければならない。
店はいくらか観光客の顔も見え始めた。島民は刺身類などはどこからかもらって喰うものだと思っているから、困ったものだ。その点、観光で訪れる人々は海鮮物を注文する。料理人としては菜っ葉だけ切っていたのではつまらない。刺身を切ったり煮物をつくったり焼いたりしてこそ、仕事をしたという実感に浸れる。
夜もぼちぼち、というところだろうか。ゆっくり呑み喰いし、数曲カラオケをし、
「あー、美味かった、愉しかった。親方、また来るよ」と元気よく帰ってくれる客を送り出した後には、何となく笑みがこぼれるものだ。
店も原稿書きも、どっちも肉体労働。とくに原稿を書くってのはかなりの体力を消耗する。一本書くと、大げさではなく、精も根も尽き果てる。数日はぼんやりしている。なのにまた書き始めるのだから、これはもう、「業」なのだろう。
そんなこんなで、今日はもう、寝る。
新刊。
今年は一月、三月と順調で、次が七月だったのだが、諸々の事情で延びて,少し心配したが、九月に刊行されることになった。
間隔がだいぶ空いたとはいえ、これで今年は3冊目。これまでを振り返れば、順調ではあるのだろう。
今年中にもう一冊出せるかどうか。ちょっと、無理かな?
最近寄る年波のせいか、あるいはもう一つの仕事(店)が予想外に忙しいせいか、帰宅し、いざパソコンと向き合うと、いつの間にか画面を睨んだままで眠っている。
毎日四時間ぐらいの睡眠なので、慢性睡眠不足なのかも知れない。
ずっと夜行性で、原稿は深夜数時間を割り当てていたのだが、近頃は昼型人間になったようで、夜の原稿書きはまったく捗らず、考えた末、夜は眠くなった時点で布団に入り、朝少し早く起きて、店に出かけるまでの時間を原稿書きに割り当てることにした。
まだ何日も経っていないが、朝起きて顔を洗ってからのほうが、あきらかに捗る。やはり、人って、夜は寝なければいけないのかも知れない。