バレーボール。
全体で二つしかない、というオリンピックへの切符を求めた、世界バレーの試合が続いている。
ま、二チームだけではオリンピックは成り立たないだろうから、何らかの方法で行けるのだろうが、
今日セルビアに敗けた試合だけじゃなく、日本の真鍋ジャパンの試合ぶりを見ていて感じることは、
彼女たちは間違いなく「日本人」らしい、ということだった。
これは、いま色んな問題が生じていることにも通じるような気がする。
まず、思い切りがよくない、ということだ。外国人のプレーは、どんなに難しい体勢からでも、思い切り打っていく。
失敗しようがどうだろうが、それはボールの所為、とばかりに、信じられないところからでも当然のように打っていくが、しかし、日本人プレーヤーはどうだろう。
まず不利な体勢からは打たない。弱いボールで正確に相手コートに返そうとし、それをいとも簡単に処理され、思い切り打ちこまれて点をとられる。
その繰り返しのように思われてならなかった。
だから、選手は必死だろうが、見ているほうは歯がゆい。勝負は思い切りが最も大事だと思う。高さやスピードでは敵わない相手に対し、正攻法ではどんなに頑張っても通じないだろう。不利な体勢だからと、正確に相手コートに返すだけでは駄目だろうと思う。
どんな体勢からでも思い切って打ってほしい。それが入らないからといって責任を感じることなく、相手が「えっ!?」と思うような攻撃をしなければ、この先も苦しい戦いが続くだろう。むしろ、安全だけを求めて責任を回避しているように見える正確性を選ぶプレーヤーにこそ、批難を集中させたい。
日本はサーブがいいが、負けが込むとそのサーブも弱くなる。攻める気持ちがあれば、負けていようが何だろうが、力を込めたボールがいく。
解説の河合? も「あ!! サーブが弱くなってる」と指摘していた。
強いサーブばかりではなく、前に落とすサーブにも、力を乗せることで相手のミスを生む。そんな気がしてならない。
それと木村沙織が持て囃されているが、私は一人のバレーボールファンとして、彼女のプレーは買わない。
今日も途中で替えられていたが、彼女、今日、スパイクを何本決めただろうか。なかったのじゃないか。チームの精神的支柱ではあるかも知れないけれど、
プレーに於いては支柱とはなり得ていない。そう思うのは私だけだろうか。
木村のプレーは観ていてゆるい。サーブも弱い。レシーブもイマイチで、相手に狙われている。
そしてもう一つ。観ていていつも思うのは、ボールに対する一歩が、全体的に遅い。動くまでに一瞬、間がある。
それにしても、セルビアってのは強いね。アメリカにもロシアにも勝ってるんだから、強いのは当然か。
攻撃ばかりではなく、レシーブを含めた守りが日本より固い。とことん拾っている。そして前記したように、ジャパンと比較すると、誰もが思い切りがいい。どんな体勢からでも、思い切り打っていく。
いやいや、そんなことではないのかな。体の構造そのものが違うのかな? そんな相手に勝つにはどうしたらいいのだろう。
体操にウルトラ何とかがあるように、日本は、クィックや時間差攻撃に何かウルトラを生みだして戦わなければならないのかな。
ほんの少ししか使われなくて、画面にしょげているようにしか見えない迫田。いい選手だと思うけれど、もう、無理なのだろうか。
若い選手たちの野球。こっちは圧倒的に強いね。俺は仙台育英の古いOBだけれど、その育英のショートと相模のピッチャー小笠原? この二人を応援している。