環境。
こんな環境のもと、やーらしい読物を書いている。
うーん、健全この上ないか。
愕いた。でも、嬉しい。
某所で、朝比奈海で書いていた拙著が紹介され、レビューが載っていることにびっくりした。これはもう、著者にとってはとても嬉しいことである。
それによれば、2010年とある。というと8年前か。この名義では二冊。最初のがたしか「狂夜」だったから、もう8年以上、フランスで書いていることになる。
速いなぁ。それ以前はキルタイムで書き、祥伝社のwebで短編など書いていた。
振り返るってことは年寄りだからだろうが、それでも振り返れば、もうずっと前、
30年近く前になるのかな? 平和出版というところが出していた「新風小説」が催した、「官能小説大賞」なるコンテストで、大賞をとったことがきっかけだった。
私が第2回で、第一回が北原双治さんで、第三回が記憶違いでなければ、北山悦史さんだったような気がする。この賞、第三回で終了し、その後、出版社じたいなくなってしまったけれど。
だが、受賞後は新風小説で短編を十作以上書かせてもらったが、心境の変化があり自ら書かなくなった。その後、祥伝社やキルタイムで書くまでにはかなりのブランクがあった。
祥伝社でのきっかけは、当時、官能のコンテストがあり、最終に残ったことでの素晴らしい編集者との出会いだった。キルタイムは募集もしていないのに「投稿」。あ、募集してたかな?-- 1か月ほど経ってから連絡があり、いきなりの書下ろしだった。
コンテストではあまり認められはしなかったが、一度、週間実話の「シニア官能小説」募集で次席に入ったことがある。
そんなこんなでフランスでは明日発売ので15冊(アンソロジーは含まず)?
平均すると、年2冊ちょっと。少ないよなぁ。しかし、本数が少ないってのは、これはもう、力不足でしかない。年齢的にも総数で30冊を目標にしている。
オファ次第ではあるけれど。
今月刊行。
今年二冊目。
売り上げが芳しくないからか、今年はペースが遅い。
ともあれ、今月発売の新刊見本が届いた。
よろしくお願いします。
まだ未定だが……。
八月末に集まりがあるとのメールをもらい、
出席しようかな、と思っている。
年寄りだし、見栄えもよくないので、なるべく人前には出たいとは思わず、
これまではどんな誘いにも行かなかったのだが、都落ちしてからもう三十年も経つと、都会の雑踏に郷愁のようなのを感じて、行ってみるかな、という心境になりつつある。
その場に集う人々とは、もし行けば全員が初対面。そう思うと、やはり、よそうかな、とも思ったりしている。
まだ二ヶ月もある。その間、心境はどのように変化するのだろう。
あ、この十年を振り返れば、肝心の編集者とも一度も会ったことがない。これって、遠くにいる者の利点なのか、それともあきらかなデメリットなのだろうか。
よくネットで、編集者との打ち合わせ云々なる書き込みを見るにつけ、(ああ、俺はしたことないなぁ)と羨望の眼差しになる。
霧に霞む海。
一安心。
昨日届いたゲラを今日送った。
ちょっと日程が詰まっていたので、一晩で完了。
誤字脱字の類だけで、そんなに多くなかったのでよかった。
あとはもう、来月の発売日を待つだけ。
これからちょっと時間が空くので、地元の大手企業の創業者の自伝というか、一代記のようなのを下降と思う。
これは依頼。けれど、世話になった人なので、一枚いくらとは決めずに、相手方の「お気持ち」--寸志でいいとの話し合いで引き受けたのだが、これがまた、なかなかな進まない。
急がなくてもいいとは言われているが、御年八十五歳の人物なので、元気なうちに仕上げようとは思うが、まだ三十枚しか書けていない。
一冊にするのだから、最低でも二百枚ぐらいは必要だろうから、気が遠くなる。
官能物なら想像で書くので、時間さえあれば四百枚ぐらいなら一か月で仕上げられるが、ノンフィクションが軸なので筆が進まない。
今年中には終わらせたいのだが。
縁起物。
蛇は縁起物らしい。
そういえば、ずっと前、小さな地方文学賞発表前夜、
小さな金色の蛇を夢で見て、そのときは選奨だった。
大賞なら、もっと大きな蛇だったのだろうか。
今回は夢でも何でもなく、現実。
庭でコーヒーを呑んでいたところ1mぐらいしか離れていない桑の木の枝を蛇がのぼりはじめていた。すぐそばに人がいるのに、逃げる気など微塵も内容で、じつに悠々と木の枝に絡まり、美味そうに木肌を舐めていた。
金色ではないが、それに近い色。大きさも夢で見たのよりはだいぶでかい。
何かいいことがあればいいのだが。
それにしても暑い。いまからこれでは真夏が思いやられる。
話は違うが、この場で、西城秀樹さんに、合掌。