大掃除。
掃除は滅多にしない。家が古く、成果が見えないからだ。
けれど今日、全体はともかく、各場所だけはすっきりしたいと思い立ち、涼しくもあったので、書斎の掃除に挑戦してみた。
だが、終わってみてもどこかすっきりしない。それもそのはず。整理整頓は自慢できるほどに下手で、前記したように、建物じたいがあばらや同然なのだから、どこをどう見ても雑然としていて、割の合わない労働をしたものだ、と今は後悔することしきり。
元来、狭いところが大嫌い。歩けば何かに足をぶつけて飛び上がるし、立てばぶつかりもしないのに、無意識に中腰になって歩いている。
仕事場もそう。狭くて便利なのは物をとるときだけで、他は狭いと何もする気がなくなる。物を片付けて総じてもすれば多少は広く使えると思っての行動だったのに、こうまで成果が上がらないとさすがにめげる。
話は変わるが、中秋の名月とはよくいったもので、真ん丸の少し大きく見える月がくっきりと浮かんでいた。
千葉やあちこちで台風の被害が大きく、被災した人々ゆ周辺の光景がテレビに移されるたびに、東日本の大津波のときを思い出し、沈痛な気持ちに包まれるが、一応、毎年のことでもあり、月に数品を供えて手を合わせた。
一日でも一時間でも早く、ライフラインが復活してほしいね。
当時は四十日、風呂に入れなかった。電気が通ったのもだいぶ経ったころだった。水道は一か月以上出なかった。
千葉の被害を見て、ついあのころを思い出し、束の間、呆然としていた。
写真のユリは、芯が緑色でとても清楚。似つかわしくないけれど、花は好きだ。
もう一枚は掃除したつもりのパソコン周り。真ん中に絵師である星先生の原画。素晴らしいのを頂いた。