平積み。
「とんぼ返り」の続きですが、
帰りに東京駅新幹線ホームにあがる手前の弁当専門店で、土産として、うなぎ弁当を必ず買います。
その前に時間があったので、駅構内に二つある、小さな本屋をのぞいたところ、二つ目の店の奥に、官能コーナーがあり、八月に出た拙著が平積みになっているのを見つけ、ちょっと嬉しかったですね。減り具合は三番目ぐらいだったかな。
ご承知の通り、あまり売れていないってのが現実ではあるけれど、目の当たりにすると嬉しいものですね。
田舎でもコンビニなどでは並んでますね。噂では、七月か八月にはエロ本はコンビニから撤収なんなて言われていたけれど、まだ、なんですかね。どうせなら、撤収なんてのは撤回してほしいですね。
さてその店に積まれていた本ですが、一人、見事に肥えたおじさんが、実に堂々とその平積みや棚にあるのを真剣な顔で物色していました。
それを見て、こちらも商売人の端くれとして黙って見過ごすわけもなく。自著を手に取り、「著者ですが、買ってください」と声掛けし、一冊買っていただきました。愕いていましたね。顔とペンネームのギャップに愕いたのでしょうか。
それでもよかった。確実にその日は、一冊は売れました。