小鳥遊葵(たかなしあおい)のブログ

雑多なことを、気ままに書き連ねている「場」です。

もの思う、昨今。

 年齢的なこともあり、店仕舞いした。今月十八日でおわりにしたが、月末までは店内外の後片付けに時間をとられてしまう。

原稿の締め切りが近づきつつあるが、まだ終わってない。いつものことなので、ま、何とかなるだろう、と気持ちはのんびりしているが、雑多なことが多すぎて、いささか疲れている。

 

 上京し、十八歳から定休以外一日も休まず働いてきたのだから、もう、いいだろう、と思ってのこと。だから、店を閉めても寂寥感はまったくない。

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 これからは小説書きの時間が増えることが嬉しい。

書く仕事は店同様、殆ど肉体労働ではあるが、依頼さえあれば、二ヶ月で一冊分書くくらいの体力はまだある。丈夫さだけが取り柄なのだ。

 若いころは(今でもそうだが)、所謂文学青年ではなかった。本など滅多に読まなかった。唯、水商売を気が遠くなるほど長く続けていたので、男と女の様々は、水商売以外の仕事をしてきた人よりは、多少多く見聞していると思う。

 貴重な体験はいっぱいある。これは官能物だけではなく、一般小説の材料にもなると思う。唯、生まれ持った腕が、それらを上手に料理するには些か心許ないけれど。

 

 F書院。官能小説大賞の最終候補作が出揃ったようだ。

過去に一度応募したことがあるが、掠りもしなかった。それでもこうして書かせてもらっている。担当に恵まれているからだろう。

 だが、次々に新人の、しかも才能豊かな書き手がデビューする。それを思えば、もうそろそろ、お払い箱になってもいい時期ではある。

 そんなこんなを思いながら、今日も相変わらず、締め切りに向かって書き続けている。

 

 写真は最初のが震災後の店で、後のが震災前の店。