小鳥遊葵(たかなしあおい)のブログ

雑多なことを、気ままに書き連ねている「場」です。

それぞれの書き方。

時折、同業者のブログを拝見する。

それにより、驚くことが屡々ある。

よく、編集者と会い、次作について話し合い、それをベースにしてプロットをつくり、書きはじめる、との記述を眼にする。

(ああ、それって、いいなぁ)といつも思う。

地方に棲んでいる弊害だろうか。私は編集者とは一度もあったことがない。ほぼ、メールでのやりとりだけ。

しかも、作品についてのメールは殆どないに等しい。

大体、新作のゲラ校正の段階で、次作を何月までに仕上げてください、とのメールがある。内容についても、1、2行、短いコメントがあるだけだ。

それに対して、「了解しました」と返信し、次に取り掛かる。

むろん、プロットなど書いた試しがない。それはたぶん、以前にプロットは本編以上に苦手なので、可能ならば書きたくない、と言ったことに起因していると思うのだが、このプロット提出がないだけでも、精神的にはかなり楽をさせてもらっている。

本編が仕上がった時点で、先方に送る。大体が約束枚数を超過しているので、多少削る場合があるが、あとはもう、ゲラが届くのを待つだけとなる。

だけど、これではいけないのだろう。やはり、担当編集者とはその都度会い、教えを乞うのが書き手としての常道だと思っている。

それをしないから、たいして売れないのかも知れない。いや、それをしたところで、この程度の腕なのだから、これからもそんなに売れはしないだろうが、しかし、出版社の近くにいて、担当と会い、意見を交わす書き手を、とても羨ましいと思う。

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 プロットを切らないとはいっても、頭の中には構想が多少ある。

それを思い浮かべて書き進めているつもりなのだが、次作を半分ほど書いたので、ちょっと戻って読み返してみれば、頭の中の構想とはまったくかけ離れたストーリーになっている。毎度のことながら、困ったやつだ、この俺は。

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