希望の党。
今日のネットでの各新聞の世論調査では、小池さんの希望の党は伸び悩み、現勢力にほんの少し上積みする程度とのことだ。
それとは逆に、自民党は単独過半数をはるかに上回って圧勝とのことらしい。
私は小池ファンのひとりだが、唯一「?」と思っていたのは、(彼女の決断力)に対する不安だった。
喧嘩を決断するのは早いし、上手い。優れた先行馬のようにひた走る。けれど、スタミナが切れ、じわじわとカウンターパンチを受けて勢いを失っていく。そんな思いに駆られての危惧だった。
今回の伸び悩みもこれが要因だと思われる。
小池さんは、首班指名を誰にするのか、との問いに、選挙結果を見てからとしか応えていない。党首なら、たとえどんなに小さな党でも、その親分の名を書くのは当然のこと。これでは有権者が離れるのも当然だと思える。
おそらく小池さんは、今回途中からは希望の党が政権を狙える数を確保できないと判断し、それならば、選挙結果を見て、どこかと組める政党と組み、そこで決まった代表の名を書き、その中での影響力を保ちながら、次を狙うつもりだと思われるが、これは利口なようでもっとも民衆には敬遠される方法だと思わずにはいられない。
このままでは小池さんは危ない。もし希望の党がそんなには票がのびず、現有勢力+少々ぐらいだと、都政運営も行き詰まること必至。負け戦に等しければ、いまは都政に於いて協力している公明党は必ず手のひらを返し、自民党と連立を組み直すと私は思う。
小池さん、やはり、歯向かってまでもキリっとした設計図を描ける有能な参謀がいないと、そう遠くない時期に、「裸の王様」になるような気がしてならない。
選挙だけは蓋を開けてみなければ判らないが、新聞の分析はこれまで概ね当たっている。それを思うと、憂鬱になる。
自民党の圧勝。このようにメディアが報じるような結果になれば、加計問題も何もかも、すべて踏みにじって野望に邁進するはずの安部と、それを選ぼうとしている民度に思いを馳せる。
今日、報道ステーションの収録画面を見ていたところ、沖縄でまたもや米軍ヘリコプターが墜落? したとのことで、それについて党首討論の席上でこの問題を問われていた首相の答は定番通り。されに司会者にカケ・モリ問題を追及された安部さん、もともと早口ではあるが、痛いところを衝かれたせいか、さらに早口になり言葉を咬み、他の発言を阻止するように無関係なことを多く織り交ぜて言い訳していた。
そう見ると、阿部総理は正直者だということなのだろう。急所を突かれると動揺がそうさせるのか、一段と早口になり、争点を必死にぼかそうと試みる。
しかし、世論の調査を見るかぎり、有権者はそんな権力者を再び選ぼうとしている。
最近の変な気候や頻繁に勃発する地震や火山の噴火。私たちはそれらに情緒を狂わされているように、あらゆる戦いの場に足を踏み出しているのではないだろうか。
この国、大丈夫なのか?