小鳥遊葵(たかなしあおい)のブログ

雑多なことを、気ままに書き連ねている「場」です。

作家。

直木賞作家で、その直木賞選考委員でもある、伊集院静さんがくも膜下出血で倒れ、手術は成功したものの、なおも余談が赦さない状態にあるという。

奥さんが、願わくばもう一度ペンをとりかけるような状態になってほしい、と書いているところを見ると、断筆も覚悟しているようにも感じられた。

 

 この作家の熱烈な読者ではないが、小説に限らず、歯に衣着せぬことを無遠慮に書き列ねながら、しかし、そのどこかに優しさや照れが隠されているような気がしていて、週刊誌などに書いているエッセーなどは毎週眼を通していた。中でも仙台で飼っている犬のことに触れる眼は、とても優しく共感していた。

 

 手術は成功し、順調に推移しているとはいえ、くも膜下出血ともなれば、たとえ治癒しても作家活動への影響が懸念される。

 もっとも元来が壮健そうなので、完治してほしいと願うばかりだが、それとともある日突然襲われるかも知れない病を思うと気が滅入る。

 ともあれ、むろん面識は少しもないが、快方に向かってくれればと思う。作家を目指す書き手にとっては、指標となる一つの大きな山のような人なのだから。