小鳥遊葵(たかなしあおい)のブログ

雑多なことを、気ままに書き連ねている「場」です。

新刊。

 今日、11月に刊行する新刊のゲラが届いた。
19日までにチェックし、版元に送り返さなければならない。
これが最終チェックとなる。
 これまでもずっとそうだったが、私は一度仕上げて編集担当に送ると、書いた内容を忘れてしまう。
今回もそうで、ゲラを一通り見て、思い出しはするのだが、何かしら新鮮な気持ちで事に当たっている。


 これっておそらく、いいのだと思う。すべて書いたのを記憶していると、次作にも同じような場面が出て来るように思うからだ。
 むろん、同一人物が書いているので筋や書き方は類似して当然だが、忘れることにより、ディティールは多少なりとも違ってくる。
 そしてこのゲラだが、前回は直しどころ満載だったが、今回は余りなく、午後一時ごろに宅急便で送られて来て、この午後6時までで半分は終わった。
明日は日曜で郵便局は休みなので、明後日月曜には投函出来るだろう。締め切り日までにはだいふ余裕がありそうだ。
ゲラを送ればあとはもう、本、という形になるのを待つばかり。次のオファが来るか来ないかは判らないが、一、二ヶ月は時間的な余裕があり、他の書き物も進められそうだ。


 同業者はどうか知らないが、私はいつも、これが「最後」かも知れないという気持ちでいる。オファが来なければ仕方がない、と割り切ってもいる。
 需要があれば依頼が来る。買って読んでくれる人が少なくなれば依頼はなくなる。
何でもそうだ。商売も客があればこその商売なのだ。
そう思えばすべてが何てことはない。唯、書いて出す以上は、多くの人に読んで欲しいと思う。それもまた、当然のことではある。