進捗状況。
猛暑だ、酷暑だと、この異常な暑さに様々な言葉が飛び交っているが、今年の暑さはどの呼び方も相応しくないような暑さだ。
暑さも寒さも滅法強いほうだが、さすかに何もする気にはなれず、もっぱら、エアコンを点けっぱなしでテレビばかり観ている。
当然、原稿は滞りがちになる。夜中に書こうとおもうのだが、その時間帯も昼と変わらず暑い。困ったものだ。
今は一日に書く枚数は、十枚に届かない。まだ一か月半の時間があるとはいえ、それ以外にも珍しく予定があるので、はやいとこ、たとえ粗削りであっても終わらせて一息つきたいのだが、昨日までで文庫本設定で150頁までしか仕上がってない。
残り半分といったところだろうか。
それにしても暑い。いま試しに一階から二階の書斎に来てみたが、まるでサウナ状態で、一行ですら書く気にもなれず、呆然としている。
この暑さ、いつまで続くのだろうか。いやいや、もう日本は亜熱帯領域に属しているのかも知れない。
どうしようもないところだが、不思議なことに食欲だけはある。けれど、暑くて動く気にすらなれないのに食欲だけは衰えないってのは、それはそれで困ったことになる。みるみる肉がつく。とくに腹。困ったものだ。
まるで、トドだ。
これまでは四季の変化に感じ入っていたのだが、この暑さが続くようだと、そんな嗜好もどこかにすっ飛ぶ。
この歳になると、もう四季などいらない。二季―春と秋だけでいい。
ふぅ、どうしたら原稿が進むのだろうか。昨年のいまごろは、こんなこと、言わなかったような……。
数日前、この三陸の島で花火大会があった。なかなかよかったが、花火を撮るのは難しい。