大谷翔平。
一昨日が八号。今日に到っては九号特大ホームラン。
ベースボール本場のメディアも愕きの飛距離のホームランで拍手喝采というところだが、私は天邪鬼なので不満もある。
それは三振が多すぎる、ということだ。それにあんなにも左投手に弱いのでは少し興ざめするところもある。
今日の最終打席のと三打席目。ボールだと自信をもって見送ったのだろうが、アメリカはストライクゾーンが嘘みたいに広い。
それは判っているはずだから、あの場面は絶対カットして凌ぐところだと思うのだが、彼には意識的なカッティング技術はまだ、備わっていないのだろうか。
指名打者で左投手のときはベンチスタートなので、打席数は少ない。それで二割八分そこそこでは、ホームランはスカッとするが、何かしら物足りない。
どうも見ていて淡泊すぎる。
とはいうものの、やはり、凄いことは凄い。
ホームランはあと一本で十本に到達だから、次はピッチャーとしての数字。
いまのところ四勝一敗。
十勝するにはいまのところいつ投手として出てくるかわからないので、ちょっと無理かもしれないが、来期は必ずや期待に応えてくれると信じて疑わない。
なんだかんだとファンは好き勝手なことを言うが、それもこれも期待していればこそ。二刀流なので記録には残らないだろうが、あのアメリカ全土に鮮烈な記憶として残るような選手になってほしい。
いいバッターであり、百六十キロの球を投げ、全米ベースボール界でも屈指の韋駄天。すべてが揃っているが、願わくばそれにプラス貪欲さが出てくれば、鬼に金棒だろう。
明日の試合が愉しみでもある。