まだ未定だが……。
八月末に集まりがあるとのメールをもらい、
出席しようかな、と思っている。
年寄りだし、見栄えもよくないので、なるべく人前には出たいとは思わず、
これまではどんな誘いにも行かなかったのだが、都落ちしてからもう三十年も経つと、都会の雑踏に郷愁のようなのを感じて、行ってみるかな、という心境になりつつある。
その場に集う人々とは、もし行けば全員が初対面。そう思うと、やはり、よそうかな、とも思ったりしている。
まだ二ヶ月もある。その間、心境はどのように変化するのだろう。
あ、この十年を振り返れば、肝心の編集者とも一度も会ったことがない。これって、遠くにいる者の利点なのか、それともあきらかなデメリットなのだろうか。
よくネットで、編集者との打ち合わせ云々なる書き込みを見るにつけ、(ああ、俺はしたことないなぁ)と羨望の眼差しになる。
霧に霞む海。