久しぶりの新刊。
今月二十三日に発売される。
前作が八月だったので、だいぶ間があいた感じがしないでもない。
前にも書いたが、今度のはコンビニにも配本されるそうだ。
過去には書店用とコンビニ用とでは中身は同じでも表紙は違っていたのだが、
今回は同じものらしい。
ともあれ、そんなに売れはしないのに、こうしてコンスタントにオファしてもらえるのだから、書き手としてはありがたいことだ。
ずっと連作のような感じだったが、今回のはだいぶ違う。
自分ではよく判らないが、誤字脱字チェックだけで直しもなく、担当は「いい」と言ってくれている。
欲が深いと嗤われそうだが、他社からweb出版しているのがけっこうある。
可能ならば、それらも紙本出版したいものだが、官能場面がちょっと軽いので無理っぽい。
それにしても、官能小説は三冊ぐらいまでは簡単だが、それ以上になるとかなり難しい。行きつくところが一つだからだ。一般小説なら恋愛関係に陥っても、何もなく別れさせても物語になるが、官能は必ず、しかもなるべく早く、行きつくところまで行かせなければならない。
そこいらが難しい。
とはいえ、書き始めたなら書き終えるのが使命。書きはじめるまでが大変だが、始まれば出来はどうあれ、必ず書き通す。それを信条としている。