原稿。
もう、10月も半分以上が過ぎた。
困ったことに、来月半ば締め切りの原稿が、まだ半分ぐらいしか書けていない。
書けていない、というか、どうも気が乗らないのだ。
最近は一日に一時間ぐらいしか、書くためのパソコンの前に坐らない。それでも始めれば、文庫フォーマットで十頁ぐらいはいけるのだが、だいぶ体力が衰えているのだろう、すぐに休憩してしまう。
これも二足の草鞋の弊害だろうか。
店をやっているので、朝は九時には店に入る。ランチを終え、一次帰宅するのは午後三時半。それから五時まで休憩して再び、夜の部の店に行き、帰宅は毎日この時間(深夜24時)になる。
書くのはこれからとなる。その前に風呂に入ったり、伝票を整理したりと雑用があり、さて書くか、と思う頃には午前一時を過ぎている。
ついつい「今日はいいか」となり、何するでもなくぼんやりしていることが多くなってきた。
結局床に就くのは3時。朝7時には起きないと間に合わないので、毎日の睡眠時間は約4時間ぐらい。こんな生活を10年ぐらい続けている。
そろそろどっちか一本、足を洗わないといけない時期かな、とも思う。そうなるとどっちにするか。いやはや、なやましいところだ。
書く仕事って普通頭を使うと思われるだろうが、これは嘘偽りなく、肉体労働。もう一つの店も肉体労働。躰めが、「おい、どっちかにしてくれ」って言っている昨今だ。
他の書き手のみなさんはどうしているのだろう。私以外、全員専業作家なのだろうか。何かいい方法があるなら、ぜひとも教えてほしいところだ。