小鳥遊葵(たかなしあおい)のブログ

雑多なことを、気ままに書き連ねている「場」です。

鎖。

 日本国中を激震。裏切った四人。筋を通した一人。お詫び行脚が不可欠。組織首脳陣と裏切った四人を仲介し、首脳に詫びる場を設けた一人の姿勢の見事さ。

 ここ数日、紙面や画面を賑わせている人気グルーブに対するメディアの姿勢に、思わず嗤ってしまう。

 ・国中を激震させた → 莫迦な。少なくとも周囲は不思議な顔をしているし、少しも揺れは感じない。
 
 これらを変に思わない人っているのかな? とくにスポーツ新聞と、さらし首のように五人並べて謝罪する場を設けたテレビ局の姿勢には、笑いたくなると同時に、珍しく憤りを感じる。
 あの画から連想したのは、太い鎖につながれた犬たちだ。公開処刑と記した人もいるが、まさしくそう。
 お詫び行脚って何? どうも世間とはだいぶズレて浮世離れしている。
 お詫び行脚や、あのテレビでの謝罪は、メンバーではなく、プロダクションの首脳陣がするべきもの。
 それに首脳陣へのお詫びを仲介って、そこいらは根本的に間違っている。詫びは世間に対してであり、組織の大将にではないだろうに。
 どこの会社でも、不祥事は首脳が責任をとる。それが常識。
 あのメンバーへの何かしらは社内規律に基づいて、社内で極秘に遂行すればいいだけのこと。
 いまパワハラが問題になっているが、今回の騒動はその極致。
 ファンも「もとに戻ってよかった」と喜ぶ前に、テレビでさらし首にさせた首脳をパワハラだと糾弾することこそ、本当のファンの心意気では、と思うのだが。

 夫婦でも恋人でもそうだが、あんなにも大きな亀裂があったのでは、戻ったところで上手くいくはずがない。
 いま以上に疵が大きくなり、膿み、爛れ、治癒不可能になる可能性が大きいと思う。

 それにしても――と思うのは、マスコミ。とくにスポーツ新聞やワイドショー。
 いずれも口を揃えて大手プロダクションを擁護する発言に徹している。マスコミの本来の仕事ってのは、こんな横暴な経営陣を糾弾することだろう。
 何故そうしないか。それは今後も癒着しての金儲けが頭にあるから。誰でもそう思うのではないだろうか。

 色々と興味本位に書いたけれど、本当に言いたかったのは、「こんなの、そんなに大騒ぎする問題か」ということ。
 もっともっと報道しなければならないことが目白押しのはずなのに、こんな騒動で色んな大事なことが薄められてはならない。
 ベッキー騒動も同様だが、こんなのはもう、どうでもいいことだよ。

 何か、想像どおりの結果になった今回の騒動。想像どおりほどつまらないものはない。