小鳥遊葵(たかなしあおい)のブログ

雑多なことを、気ままに書き連ねている「場」です。

「北日本文学賞」。

 今年で50回目の公募。富山県北日本新聞社が主催する、純文学系の地方文学賞
この賞、かなり人気がある。
 初代の選者が丹羽文雄。二代目が井上靖。そして三代目が宮本輝
 いずれも高名な作家であり、最終選考に残った作品を、選者である作家が一人で選ぶのが特徴。f:id:kugunarihama:20150717013115j:plain

 賞には「入賞」一人。「選奨二人」。この三人には、表彰状、記念品、副賞として、入賞者に100万。選奨者には30万が与えられる。
 その他、三人の受賞者の作品をプロのアナウンサーが朗読したCDが記念として貰える。
 授賞式は盛大。まず新聞社の社長の挨拶があり、地元選考委員の代表が寸評を述べ、選者である宮本輝が受賞作三作品の講評を述べる。
それが終わると、別室での懇親会のようなものが行われる。食事をしながらの作品に対する会話が飛び交う。入賞者一人は表彰式のときに挨拶を述べるが、選奨受賞者はその懇親会の中で、短いコメントを求められる。尚、表彰式の会場を出て、懇親会が始まるまでの間、地元のメディアの取材を受ける。因みにCDは新聞社の一室で、作者を眼の前に朗読収録が行われる。
 すべてが終わねまで、至れり尽くせりで、必ずや記憶に残る一日となります。f:id:kugunarihama:20150717013315j:plain

 さて、その北日本文学賞だが、今年も仲間数人が応募すべく、現在、執筆に没頭している。
近々、その中の誰かがてっぺんを獲るような気がしてならない。いや、ぜひ、獲ってほしい。

 ホテル上階から見える、立山の神々しさは堪らない。それだけで富山に行く価値があるように思われてならない。
 30枚厳守。もっともいいのは、30枚目の最終行に「了」を打てる作品。これは元旦の新聞紙上に掲載するにあたり、スペース配分を考えてのこともあるだろうが、それ以上に求められるのは、30枚という厳しい枚数にきっちりとおさめられるスキル。

 その北日本文学賞。8月末日締め切り(当日消印有効)。第一次から四次までが、ネットに発表されるので、地方文学賞とはいえ、現在の自分の力が計れるような気がしないでもない。