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小鳥遊葵(たかなしあおい)のブログ

主に短中超編の、埃をかぶっている小説を発表しようと思ってのブログです。よろしくお願いします。

 読書。

  熊谷達也さんの新作「ティーンズ・エッジ・ロックンロール」を読んだ。
「邂逅の森」で直木賞をとった作家で、facebookでの「友だち」でもある。
 この作品の舞台はおそらく、私が棲む地域。あちらこちらに日々眼にする町並みが描かれていて、何とも親しみを感じる小説だ。
 これはシリーズ物のようだ。三作目だろうか。前作二冊も読ませていただいたが、(あれ、作風を変えたのかな?)と思うほど、初期のころの作品とは違っているような気がする。
 とてもわかりやすい言葉で描かれている。入りやすい。しかし、内容は濃い。青春ものといってもいいこの作品。あ、なるほどな、と思う箇所が全編にちりばめられている。
 一見、簡単なようで、このような筆致での執筆は難しい。私とはレベルが違いすぎるが、お手本になるような一冊だった。登場人物のキャラが、一人一人立っている。軽音楽部の女性部長。いい。惚れた。

 ご自分もバンドを組み、ライブをしているので、音楽活動をしている場面には臨場感が溢れていた。そう思いながら、ずっと過去に読んだ、五木寛之さんの「さらばモスクワ愚連隊」を思い出していた。耳から音が入ってくるような小説だった。

 今日は料理人としての仕事が思いの外忙しく、疲れて一行も書く気になれず、読書で時間を過ごした。たまには書くばかりではなく、優れた作品を読むことも必要。疲れたお蔭て有意義な時間を過ごせた。小さいが、これもひとつの「幸せ」なのだろう。

 写真は我が家のビワ。今年は過去に記憶にないほどま実をつけている。f:id:kugunarihama:20150625013254j:plain