小鳥遊葵(たかなしあおい)のブログ

雑多なことを、気ままに書き連ねている「場」です。

二束のワラジ。

 ずっと二束のワラジを履いている。
官能の分野で刊行するようになってから、その思いが強くなっている。
 ただ、これは思いの外しんどい。
 お食事処「漁師のせがれ」という屋号の店を営んでいるのだが、暖簾を出すのがAМ11時で、途中、休憩を挟みながらも、店仕舞いがPМ22時。
 それから帰宅しての執筆活動となると、最低でも3時間ぐらい書かないと間に合わないので、午前3時ごろまでパソコンに向かうことになる。そうなると、睡眠時間は4時間ぐらい。
 もういい歳なので、なかなか疲れがとれず、パソコンに向かったままに寝ていることも珍しくなく、生活パターンを変えなければどうしようもなくなった。
 それで、帰宅してすぐ寝て、朝早く(6時ごろ)起きて原稿を書くことにしたのだが、それもそんなには簡単ではなかった。
 店の仕事と原稿を書く仕事。どっちが大事かと自問するまでもなく、執筆活動のほうが私の中では大きなウェートを占めている。
 それで、店は昼だけの営業、と決断し、半月が経過する。いまのところ、このパターンが合っている。仕事である官能物以外にも、まだあきらめきれない一般小説へのアタックも可能になった。
 さらにはこのブログも始められ、これまで書いてきた小説を発表できる。

 唯、夜の営業は一切やめたわけではない。予約のある夜だけは店を開ける、という、とても身勝手な姿勢。しかし、ありがたいもので、明日の夜と1週間後の火曜日に予約があり、妙に新鮮な気持ちでいる私がここにいる。


 一般小説への応募。毎年、「オール読物」には出している。これまで、二次通過までいったのが4度ぐらい。1次もそれぐらいあるだろうか。けれど、最終まで残ったことは一度もない。何とかこじ開けたい。その一念で今年も今日、投函した。ついでに「文学界」にも出した。
 私の作風での文学界。無謀というよりは滑稽かも知れないけれど。

 明日からは「小説すばる」か「小説現代新人賞」に向けて、少しずつ書きながら、官能物の次作を書き始める。

 それにしても、ほんと、スタートが遅かったなぁ。所詮は才能の差なのだろうけれど、私は敢えて、勇んで、年齢の差にしているのだ。かなり、負け惜しみ臭が漂ってはいるけれど。f:id:kugunarihama:20150616205716j:plainf:id:kugunarihama:20150616210255j:plain