私の小説。
すべてが我流。だれに教わったのでもなく、最初から書きたいように書いてきた。
あちこちの場の投稿や感想を見ていると、書き手は単なる物語ではなく、文学という域にまで自作品を高めようとしている気構えが見え、時折、怯む。
私の思いはそんなに高尚ではない。単に物語を書き連ねているに過ぎない。所謂、通俗小説の類だ。
正直に物申せば、私は文法だ何だと、文章を書くにあたっての知識など微塵もない。
唯、思いつくままに、頭に浮かんだ映像のままに文章を起こしているだけなのだ。
小説に於いて一番大事なのは何か?
人それぞれに違うだろうが、私の場合は「面白さ」に尽きる。面白ければ、多少文章に瑕疵があっても最後まで読む。逆に、素晴らしい文章だな、と思っても、面白くなければその時点で積ん読にしてしまう。
さて、面白さとは何か? これもまた、人それぞれに受け取り方が違う。
私の場合、ストーリー展開と、テンポのよさ、だろうか。
それはエンタメだろうと純文だろうと、私のなかでは変わらない。
最近、文学界新人賞受賞作を摘まみ読みした。結局は放置した。面白くない。
私がこれまで読んだなかで、面白いなぁ、と舌を巻いた作品をあげてみよう。
むろん、異論もあるだろうが、これはあくまでも、私が面白い、と心底感じたものなので、悪しからず。
「蒼褪めた馬を見よ」五木寛之 「檻」北方謙三 「雨やどり」半村良
「光と影」渡辺淳一 「風の王国」五木寛之 「白昼の死角」高木彬光
「輝ける闇」開高健 「砂の女」阿部公房 「かわうそ」向田邦子
思いつくままに上げてみましたが、みなさんはどう思われるでしょう?