朝。出社してすぐ、祥子は富永雄一郎の額に貼られている絆創膏に気づき、一瞬、その場に佇んだ。 それは富永の左の眼と眉の間に、少し盛り上がった形で貼られていて、富永はその理由を突っ込む同僚たちの冷やかしを、苦笑しながら受け流していた。 祥子はそ…
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