小鳥遊葵(たかなしあおい)のブログ

雑多なことを、気ままに書き連ねている「場」です。

 田舎の生活とは……。

 先日、数日上京しただけで、人ごみに酔うような感覚に陥り、とっとと田舎に戻りたい、と思ったものだが、しかし、どちらかというと、都会での暮らしのほうが合っているように思う。
 田舎で何十年も過ごしていると、とくに島以外でくらした体験のない人ならいいが、余計なおせっかいが煩わしい。
 私の場合、毎日、少しずつではあるが書き物をしているので、書斎に閉じ籠っていることが多く、そして、書いてないときでも本を読んだり調べ物をしているので、周囲からは「怠け者」のように見られているようなのだ。


 本を書いている、と説明しても、詳しいことは言わないので、いや、それよりも、ここいらの人々は汗をかく仕事もせずにそんな腹の足しにもならないことをし続けている変わり者という眼でしかみない。
 身内の叔母でさえ、たまに書斎を覗き、パソコンを睨んでいると、何か訳の分からない趣味に没頭しているように見えるらしく、仕事だと説明しても胡散臭い眼をしている。
 そう。ここいらでの仕事とは、躰を使い、汗を流しながら従事する海の仕事や、船に乗って町に勤めに出て夕方帰宅する人こそが仕事をしている人なのであり、毎日、書斎に閉じ籠っているような輩は変人でしかないのかも知れない。第一、物を書いて金を得る、などという発想はまったくない。
 でもまあ、それも仕方ないだろう。たしかに日々が変人そのものなのだから。毎日やらしい小説を頭の中で組み立てているのは事実だし、変人というよりはここいらの人から見れば異次元の生き物のように眼に映るのだろう、きっと。


 でもねぇ、物を書いて飯を食うとなると、多少、--いや、四六時中没頭しないととてもじゃないが、お金にはなりません。もっともそんなこと言ったところで、より以上に小ばかにされるだけなので、何も言いませんけどね。

発売日の不思議。

 毎回、本になるたびに思うことがある。

よくアマゾンを見るのだが、いつも販売日が版元が記しているその日と数日違っている。今回も版元は二十三日なのに、アマゾンは二十五日。

 これって、アマゾンでの発売日、ということなのだろうか。

 でも、これっ指摘する、いないね。ま、どうでもいいことではあるのだろうが、

どうも歳をとると、こんな些細なことが気になる。

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 さて、明後日は上京。最近、天気はいいが、毎日寒い。

今年も早々からロクなことがないので、状況を機に運気をかえたいところなのだが。

新刊。

 今日、著者用のが十冊届いた。

今月21日発売。昨年11月に刊行したのは芳しくなかったので、今度こそ、とは思うが、こればかりはジタバタしたところでどうしようもない。

 このように、毎回刊行されるごとに腹を括っているが、何とかこれまで続けてこられたことには感謝するしかない。

 やっていることは水商売だからね。いいときも悪いときもある。悪いときが重なれば潰れるだけ。そのことは商売をしていただけに骨の髄まで染み付いている。

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いよいよ上京する日が迫ってきた。川崎で料理人として20数年過ごしていたのだが、その当時の草野球仲間が十数人集まってくれるそうだ。おそらく、どんちゃん騒ぎになるのだろう。愉しみだ。

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 愛猫の避妊手術をしてから一週間。獣医から貰った傷口の化膿止めもなくなり、今はまだ、エリザベスカラーを首につけたままでいるが、術痕もきれいになりつつあるので、今日獣医に電話したところ、そろそろ自由にさせていいとのことだ。

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うごくに不自由なあんなものを首に巻かれて大変だったろうが、あと数日様子を見て、もとの姿に戻してやろうと思う。

 飼い主はいやらしい小説ばかりをせっせと書きながら、ペットには飼い主の都合で女を棄てさせる。そう思うと、申し訳なくて、負い目を感じてしまう。しかし、それもこれもが飼い主である人の身勝手。そう思わずにはいられない。

新年会。

 今月二十日過ぎ、「日本文芸家クラブ」の新年会があり、上京することになった。

このクラブは入会したばかりなので、すべてが愉しみ。

会長が志茂田景樹さん。人前に出るのは田舎の同級会でも苦手なのだが、こんなことでもないと上京出来ないので、思い切って出ることにした。

 昨年九月にも集まりがあり、十数年ぶりで上京したが、二十年以上も住み馴れたところも、まるで浦島太郎状態で、その激変ぶりに愕然とした。

 今回はかつての仲間たちとも久しぶりに会おうと計画している。新年会は都心だが、仲間と会うのは本拠地であった川崎。その川崎もだいぶ変わったようだ。

 もう、あの古ぼけて狭い川崎球場はないだろうし、仲見世通りも銀柳街もうんと変わっているんだろう。

 以前、料理人としてのスタートは川崎だった。駅前から仲見世通りをくだり、桜新道という路地にあった大店の「磯料理店」だった。もうだいぶ前に亡くなったが、界隈の名物オヤジのもとでの修業。北側は堀之内。南側が南町。かつての赤線と青線に挟まれた、路地とはいえ繁華街だった。

 当時は夢中だったが、そのせいか、とても懐かしい。今度はそこいらを歩き、残っているかも知れない「昔」を探してみようと思う。

謹賀新年。

 明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

さて、今年はどうなるのでしょうか。この一月に新刊が出ますが、昨年の十一月刊が思わしくなかったので、何とか少しでも向上出来ればと思っているところです。

 老骨に鞭打ち、頑張るしかないですね。

皆様方の幸多くあらんことをお祈りいたします。 小鳥遊葵。

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新刊。

 11月発売のは散々だったが、幸運?にも、新刊が1月に出るようだ。

何とか少しでも多く売れてほしいが、そう簡単ではないだろうと思う。

ま、それでも11月に出し、1月にも出るんだから、「良し」としなければならないだろう。

 新年はどうなのだろう。幸先よく初っ端から新刊が刊行されても、後に続かなければ意味がない。

 ともあれ、自分にとっての目標である、30冊までもうすぐなので、そこまでは何とか、とは思うが……。

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 今月は書かず、読書三昧。そろそろ家の掃除や正月の準備、年賀状も書かなければならないし、のんびりとした田舎とはいえ、やはり、12月ってのはしなければならないことがある。

 

 書くほうは来週のゲラチェックで今年は終了にする。

いやはや。

全国的らしいが、異様に温かい。

桜やツツジが咲いたとの報道があったが、こっちもそう。

今朝、庭に出て見れば、桜は八分咲き。もっともウチのサクラは年に二度咲く種類のものらしいが。

今日も昨日に続き温かいせいか、カモシカも現れ、悠々と時を過ごしていた。

もうすぐ正月で師走だというのに、走る人など一人もいない、実にのんびりとしたものだ。

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 先月刊行された新刊はやはり、散々だった。それでもありがたいことに、一月に新刊を出せそうだ。

 まだ確定かどうかは知らないが、某所に案内が出ているようだから、出してくれるのではないだろうか。となると、もうそろそろゲラが送られてくるはずだが、まだ来ないしメールもない。

 今年は何とか三冊。来年はどうか。ま、そんなもの、なるようにしかならん。