この時期。
11月に刊行される予定の新作が出るまでは暇。
とはいっても、日々、色んな分野のものを書いてはいるが。
刊行されるとは判っていても、上記の新刊案内で紹介されると、何となく安心する。ま、これも無名故の心配なのだろうけれど。
今はゲラ待ち。もうそろそろ届くかな?
今度ので今年は三冊。これが多いのか少ないのか、どうなのだろう。
可能なら四冊、と言いたいところなのだが、底辺にいる書き手にとっては無理な相談だろうね。一度、年に二冊ってときもあったから、恵まれている、と思ったほうがいいのかな? とも思う。
だいぶ朝晩は寒くなった。まだ炬燵もストーブも点けてはいないが、一応、出してセットだけはした。
それにしても早いね。ついこの間まではクーラーをガンガン点けていたのに、もう、暖房の季節。すぐに冬が来て、あっという間に正月。すでに年賀状云々もニュースで報じられているし、いやはや、また一つ、歳をとる。
この年齢の重ね着は重ねるごとに、余計に寒く感じるし、干されるような暑さも感じ、鬱陶しいこと甚だしい。
台風。
今度の台風。日本中、満遍なく荒らし回り、あちこちで被害が出ているようですね。
被害に遭われた方々へ、心よりお見舞い申し上げます。
三陸の島であるこちらも珍しく進路にあったようですが、個人的には昨夜の通過も知らず、熟睡していて、むしろ、朝、眼醒めての夏真っ只中ののような暑さに愕きました。
今日は島と町を結ぶフェリーも午前中は欠航していて、一日中、家に閉じこもっていました。そのぶん、原稿書きは捗り、今はぼんやりしているところです。
昨日一昨日と親類に不幸があり、通夜、葬儀と出かけ、忙しい数日でしたが、昨日の朝、島の同級生から届いた松茸を今夜これからいただくこど、また明日からの活力になりそうです。いくつになっても、同級生ってのはいいですね。
進捗状況。
猛暑だ、酷暑だと、この異常な暑さに様々な言葉が飛び交っているが、今年の暑さはどの呼び方も相応しくないような暑さだ。
暑さも寒さも滅法強いほうだが、さすかに何もする気にはなれず、もっぱら、エアコンを点けっぱなしでテレビばかり観ている。
当然、原稿は滞りがちになる。夜中に書こうとおもうのだが、その時間帯も昼と変わらず暑い。困ったものだ。
今は一日に書く枚数は、十枚に届かない。まだ一か月半の時間があるとはいえ、それ以外にも珍しく予定があるので、はやいとこ、たとえ粗削りであっても終わらせて一息つきたいのだが、昨日までで文庫本設定で150頁までしか仕上がってない。
残り半分といったところだろうか。
それにしても暑い。いま試しに一階から二階の書斎に来てみたが、まるでサウナ状態で、一行ですら書く気にもなれず、呆然としている。
この暑さ、いつまで続くのだろうか。いやいや、もう日本は亜熱帯領域に属しているのかも知れない。
どうしようもないところだが、不思議なことに食欲だけはある。けれど、暑くて動く気にすらなれないのに食欲だけは衰えないってのは、それはそれで困ったことになる。みるみる肉がつく。とくに腹。困ったものだ。
まるで、トドだ。
これまでは四季の変化に感じ入っていたのだが、この暑さが続くようだと、そんな嗜好もどこかにすっ飛ぶ。
この歳になると、もう四季などいらない。二季―春と秋だけでいい。
ふぅ、どうしたら原稿が進むのだろうか。昨年のいまごろは、こんなこと、言わなかったような……。
数日前、この三陸の島で花火大会があった。なかなかよかったが、花火を撮るのは難しい。
大谷翔平。
一昨日が八号。今日に到っては九号特大ホームラン。
ベースボール本場のメディアも愕きの飛距離のホームランで拍手喝采というところだが、私は天邪鬼なので不満もある。
それは三振が多すぎる、ということだ。それにあんなにも左投手に弱いのでは少し興ざめするところもある。
今日の最終打席のと三打席目。ボールだと自信をもって見送ったのだろうが、アメリカはストライクゾーンが嘘みたいに広い。
それは判っているはずだから、あの場面は絶対カットして凌ぐところだと思うのだが、彼には意識的なカッティング技術はまだ、備わっていないのだろうか。
指名打者で左投手のときはベンチスタートなので、打席数は少ない。それで二割八分そこそこでは、ホームランはスカッとするが、何かしら物足りない。
どうも見ていて淡泊すぎる。
とはいうものの、やはり、凄いことは凄い。
ホームランはあと一本で十本に到達だから、次はピッチャーとしての数字。
いまのところ四勝一敗。
十勝するにはいまのところいつ投手として出てくるかわからないので、ちょっと無理かもしれないが、来期は必ずや期待に応えてくれると信じて疑わない。
なんだかんだとファンは好き勝手なことを言うが、それもこれも期待していればこそ。二刀流なので記録には残らないだろうが、あのアメリカ全土に鮮烈な記憶として残るような選手になってほしい。
いいバッターであり、百六十キロの球を投げ、全米ベースボール界でも屈指の韋駄天。すべてが揃っているが、願わくばそれにプラス貪欲さが出てくれば、鬼に金棒だろう。
明日の試合が愉しみでもある。
新作。
あちこちで想定外の猛暑の様子が伝えられていて、豪雨被災地は大変だろう、と東日本大震災で大津波をモロに体験しているだけに、被災者の気持ちを察して、一日でも早い復旧復興を祈っている。
さてこの猛暑、棲んでいる三陸の島も同様なのだが、今日に限っていえば、とても涼しい。クーラーや扇風機も使わず、今日は一日中、快適に過ごした。
こうしてみると、日本ってけっこう広いんだな、と思う。同じ県内である仙台辺りは相変わらず暑いらしいのに、ここは秋のような涼しさなのだから。
もっとも夏は気仙沼より平均三度ぐらい涼しく、冬は逆に三度ほど温かい。海に囲まれている島。その環境の影響なのかも知れないが。
新作。書き始めたのが三日前。文庫本フォーマットでまだ26ページしか進まない。それでも一日平均、原稿用紙換算で13枚だから、まずまずの進捗状態だと思う。
いつも締め切り間際になって尻に火が点かないと集中しない怠け者なので、今回は異例。ま、しかし、これがいつまで続くか自分でもわからないのだが。
時間は売るほどあるのだが、書いている時間は以前とまったく変わらず、一日に精々二時間。集中して書けば一冊分ぐらい一か月もあれば仕上がりそうなのに、心身共にそこまではしゃかりきになれず、今日も昼はずっと、庭の草取りをしたり、貰ってきたときには150gほどしかなかったのに、もう1キロ超えに達した猫とじゃれたりと、何ら生産性のない一日となった。
もう日が暮れて、そろそろ夕ご飯。今夜も何とか予定枚数は書こうと思うのだが、ぼんやりしているので、ズルしそうな予感もある。
一応、脱稿。
三月にある人物の一代記のようなのを本にしたいとオファを受け、
本人に取材したものの、エピソードの凄まじい人で、そのまま記せば何千枚にもなりそうで、棄てるものの多さに難儀したが、数日前に一応仕上がり、依頼主に送った。
不満なら書き直すつもりではあるが、実在の人物だけにかなり大変な作業だった。
事業の数とその成功を書くだけなら、時系列で並べればいいので、それだけならいま現役の社員が書けば事足りるが、私にお鉢が回って来た以上、多少の物語が必要なのだろうと推測しての作業だった。
地元の人なので、3・11の大津波は避けて通れないが、しかし、さらっと触れるだけにした。自宅の屋上から自衛隊のヘリで救出され、九死に一生を得た人でもあり、この人の一生は常に津波とともにあった、と言っても過言ではない。
私もそうで、あの東日本大震災は海のど真ん中にあるような魚市場の二階駐車場で一晩過ごしたので津波に対しては思い入れが人一倍あるが、しかし、3ページほどにとどめた。
そして第一稿が仕上がったと一息つけば、九州や四国、それに京都など集中豪雨を受けての特別警戒宣言と、テレビに映し出されるのを観て、体験しているだけに他人事とは思えなかった。
話は違うが、芥川賞の候補作にあげられた「美しい顔」かな?
何か色んな物議を醸しだしているようだ。ネットで探して読んでみた。
凄い書き手だね。いま言えるのはその一言。後でじっくりと感想を書こうと思う。
騒動。
三陸の大島という、一応、観光地に棲んでいるが、この島。今、熊騒動が勃発して、毎日、警戒アナウンスがある。
島とはいっても内陸から近いところでは数百メートルぐらいなので、利尻島にさえ泳いで渡っているのだから、熊にとっては鼻歌気分で泳いで来るだろう。
唯、これまでにはカモシカや日本鹿は渡来しても、熊だけは話題にもあがらなかった。
それが五月に入ってから急に持ち上がった熊問題。
一昨日は島内のほぼ中央に位置する介護施設の庭を悠然と歩き去る熊が目撃されている。ちなみにそこは小中学校から数百メートルの距離。島内でもっと人口密度の高い地域でもある。
逆に私の家は島の山中にあるのだが、一度も熊など眼にしたことはない。
そんなこんなでここしばらくは熊の話題で持ち切りの島内なのである。